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ゴルフシューズ市場は2014～15年にかけて、単価の張るダイヤル式タイプの普及により市場規模を広げてきた。

矢野経済研究所の調査によれば、15年は数量ベースで前年比 101.8%の168万足だったが、金額ベースでは 112.5%の123億3000万円と2桁増を記録した。

牽引したのはダイヤル式シューズの普及だが、昨年はこの勢いに一服感が出て市場規模が縮小、今年も上がる要素が薄いとの見方もある。

全体的にはピークから少し下り坂に差し掛かっているようだが、一方でレディスについては底堅いと見ているのがレディスシューズ市場でシェア4割、トップを走るアクシネットジャパンだ。

「女性のほうが自分のライフスタイルをしっかり持っている人が多く、時間とお金にも余裕があります。好きになったブランド、こだわったモノを大事にしてくれるのも女性特有の傾向で、そのニーズを満たしてあげれば確実に売上が見込めると思います」

ゴルフ女子に大人気！フットジョイはどんな具体策を描いているのか?

「昨年は延べ600回超のフィッティング会を行いましたが、今年は回数を増やします。また、回数だけではなく、フィッティングの中身も重要です。当社には現在8名のFHA（足と靴と健康協議会）公認シューフィッターがおり、1名が女性ですが、現在2名の女性が資格取得に向けて受講中で、女性フィッターを増やします」

このエキスパート達が250足をフィッティングバンに積み込んで全国を巡回、足の形などを見ながら質の高いフィッティングに取り組んでいるという。また、プロパー品に加えて、セミオーダー品（My Joys）も積み込み、足のサイズ、幅、形に合ったシューズが選びやすい在庫を整えている。昨年まで4台だったバンを今年はもう1台増やし、計5台体制で注力する。

2003年のアクシネットジャパン発足以来、積み上げてきた事業スタイルを継承しつつ今年はパワーアップしていく方針。気になる商品展開や打ち出し方については、「アスリート向けでシンプルなデザインの『DNA』、どんなファッションにも合わせやすい定番の『eComfort』、さらにスパイクレスで軽量、スタイリッシュな新提案商品『emPOWER』の3本柱を、バランスよく展開していきます。

商品の打ち出しとしては、全世界で商標権をもっている『ゴルフレジャー』を標榜していきます。これは昨今のアスレチックとレジャーを掛け合わせた『アスレジャー』という商品カテゴリーを意識したもの。コテコテのスポーツシューズではなく、リラックスしたカジュアルなセンスも入れた折衷型の商品ですが、この要素をゴルフシューズにも取り入れたのが『ゴルフレジャー』で、象徴的なモデルが『emPOWER』です」

これは5色展開だが、3月に2色、夏場に1色ずつ追加するとか。

ゴルフアパレル本格参入！フットジョイの新境地

フットジョイは今年の春夏物から女性用アパレルを展開し、これとマッチした新商品も投入予定。頭から爪先まで、トータルコーディネートで新境地を開く構え。

ハードとソフト、硬軟織り交ぜた展開でゴルフ女子の心をガッチリ掴むのか?