ゴルフがやりたくなるWEBマガジン

ラウンドをしにゴルフ場に行き、クラブハウスから外へ出ると、必ず「マスター室」があります。練習コインをそこで買ったり、スコアカードをもらったりするときに、室内を見ると、パソコンがあり、コースに設置してあるカメラでコース内の映像が見えますよね。では、知っているようで知らないこの「マスター室」、一体なにをしているところなのでしょう？

主な仕事はスタート時間など進行管理

マスター室の正式名称は、「キャディマスター室」といいます。キャディさんを統括する、「キャディマスター」と呼ばれる人が、本来いる場所ということで、その名前になっています。

マスター室の主な仕事は、スタート時間などの進行管理です。ゴルフ場には多くの人が訪れますよね。たった1組の遅れが、全体の遅れにつながり、ゴルフ場にいる全ての人たちに影響を与える可能性があります。その影響が出ないよう、または最小限にとどまるよう、各組を管理していきます。

ゴルフでは、前半を終えて後半に入る前に、1時間程度の昼休憩を挟むのが一般的です。その際、マスター室から、後半のスタート時間を教えてもらいます。この時間は日によって1時間のときもあれば、40分のときもあります。それは進行具合を見て、マスター室が調整をしているからです。

以前、私が行ったゴルフ場で、前半を終えてそのままスルーで行きたいと申し出たときに、組み換えが必要だったようで、すごく悩ませてしまったということがありました。「20分待ってもらえば行けるけど、今日は組数多いから待ち待ちになるかも……それなら40分昼休憩取られた方が、スムーズに回りますよ」と、アドバイスをくれました。

結果的に昼休憩を取りましたが、大変な仕事をされているなと感じた出来事でした。

マーカーやスコアカードはマスター室にある

スコアをつける際に必要なスコアカードは、カートになっている場合もありますが、無かったときは、マスター室に行きましょう。

出窓のようになっている前の辺りに、スコアカードと鉛筆が置いてあるはずです。一緒に、ゴルフ場の名前が入ったマーカーも置いてあるはずです。

私の知人は、色々なゴルフ場に行くたびに、ゴルフ場独自のマーカーを2,3個持っていき、コレクションをしていました。私がそれを聞いたのは、ゴルフに行き出してだいぶしてからだったので、スコアカードもすぐに捨てていましたし、マーカーも必ずもらうというものではありませんでした。

以来、マーカーだけでもそのゴルフ場のものでプレーしようと思い、行くたびにマスター室の前からマーカーをもらっています。

優しく「どうぞ、持っていってね」と言われますので、その後も気持ちよくプレーが出来ることを、ありがたく思っています。

トラブルなど困ったことがあれば気軽に相談

カートに乗ると、無線が設置されています。特にセルフの場合、コースに出ると、ゴルフ場の人が一人もいない中で、同伴者と共にプレーすることになります。

スムーズにゴルフが終わることが一番ですが、残念ながら、そうでないときも、多々あります。

打球事故に遭った、熱中症で気分が悪くなった、などのことがあれば、症状によっては一刻を争います。そんなときは、無線でマスター室に連絡をしましょう。

私も以前、同伴者が隣のコースからの球に当たり、身動きが取れなくなったことがあります。そのときもすぐにマスター室に連絡したことで、迅速な救急、後続の組への連絡など、人を出して動いてくれ、助かったことがありました。

もちろん、忘れ物をした、落し物をした、などのトラブルも、気軽にマスター室へ相談してくださいね。

まとめ

マスター室は、コースの進行管理役です。たくさんの人をいかに動かして、ゴルフ場全体が円滑に進むようにしていくか？そんなお仕事をしています。顔見知りになると、「この人は休憩が短い方が好み」や、「この人は急な予定変更なども聞いてくれる人だ」など、特徴を覚えてくれる人もいます。大変ですが、重要な仕事をいつもしてくれている、頼れる人たちですね。