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2016年06月10日 GEW イベント ゴルフ女子

【レジーナゴルフフェスタで見た】高まるゴルフ女子熱の秘密

 

「トラックマンは、どこなの?」
「はい、3階打席にございます」
「そう、ありがと。ヨッちゃん、急いで上がりましょっ!」


「このクラブ、少しスイングバランスが軽いから、もう少し重めを打たせてもらっていいかしら?」
「はい、こちらになります」


「いいわねぇ、弾きが!」

 

この会話、実はアルバが発行する女性向けゴルフ誌『レジーナ』が主催した「Regina Golf Festa【レジーナゴルフフェスタ】」(5月14日、明治神宮外苑ゴルフ練習場)における女性参加者とクラブメーカー担当者のやり取りを再現したもの。意外だったのが、女性の口から「トラックマン」や「スイングバランス」など計測器名や専門用語が飛び出したこと。一般的に、“女性はギアに疎い”と見られているが、どうやらそんなこともなさそうだ。

 

 

年々高まるゴルフ女子熱

それにしても、このフェスタ、かなり盛り上がっていた。

 

「毎年春と秋に1回ずつ開催、今回で5回目になりますが、年々女性のゴルフ熱が高くなっていますね」とは、アルバの大森由美レディス事業ディレクター。今回参加したのは95名で、5メーカー7打席を用意したが、試打待ちが2時間になるほどの盛況ぶり。主催者は、待ち時間を有効利用してもらうために、レッスン会の他、パター・シューズ・サングラスのフィッティング会も併催したが、こちらでも熱心にメーカー担当者へ質問する参加者の姿が目立っていた。

 

「ここ数年は、プライベートで楽しむだけではなく、男性同様ビジネスでゴルフを利用したいと考える女性も増えています。こういったゴルフ熱の高い女性はゴルフの知識に対しても貪欲。パターのフィッティング会に参加した人の中には、“今まで自分はマレットタイプだと思っていたけど、ピンタイプも打てるのね”といった声も聞かれたように、みんな自分に合ったギアを欲しているのです。それがイベントの盛り上がりにもつながっているわけです。ただ、そうは言っても女性がクラブを買うのはハードルが高い。ハードルを下げるには、自分に合ったものを選ぶことが肝心ということもあり、メーカーさんにサポートをお願いして、こういう機会を作っているわけです」(大森さん)

 

 

レジーナゴルフフェスタから広がるゴルフ女子の輪

 

男性に比べて圧倒的にギアを試す機会の少ない女性にとっては、貴重な体験会にもなっているという。そこで参加メーカーの反応だが、

「女性がこれほどギアへの関心が高いとは思っていませんでした。正直、驚いています。レディスクラブのスペックの在り方についても勉強になりましたね」(本間ゴルフ国内営業本部 CS推進部クラブフィッティングチームの勝俣隆マネージャー)

「ゴルフに真面目な人が、本当に多いですね。メーカーにとってすごくいい機会ですし、参加者が口コミで広げてくれれば、さらに市場が活性化しそうです」(ダンロップスポーツマーケティングゴルフ企画第三部の山影周平氏)と概ね好評。

 

また、試打機会の提供だけではなく、マイクラブの査定やギアガイドブックの作成をゴルフパートナーやヴィクトリアゴルフとコラボ、ギア購入への導線作りにも一工夫が見られた。いずれにしろ、レディスゴルファーの意欲の高さを改めて感じたイベントとなったが、その意欲をさらに刺激することが市場活性化にもつながりそう。換言すれば、業界の女性への提案力が問われているともいえそうだ。

 

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