ゴルフがやりたくなるWEBマガジン

ゴルフを始めたばかりの頃は、とにかく飛ばしたくてドライバーやウッドやロングアイアンばかり練習してしまいがちですよね。ところがひとたびコースに出ると、グリーン周りの難しさを痛感し、何よりパターに苦戦する人は多いでしょう。パターは難しいけれども、ゴルフの醍醐味のひとつです。スコアアップへの近道も、実はパターにあるのです。ゴルフを始めるならまず、自宅でできるパター練習に力を入れてみてはいかがでしょうか。

スコアの半分はパター！？200ヤードも50センチも同じ1打

「ドライバーもパターも同じ1打」と、私もよく言われました。例えば一所懸命にドライバーを打って見事200ヤード飛ばせたとしても、50センチのパターを外せばスコアはチャラになってしまいます。

打数でスコアをカウントするゴルフでは、どんな1打も等しくカウントされます。ゴルフは全18ホールの合計スコアを成績とします。故に、各ホールでパット数が1打減れば、そのラウンドの成績は18ポイントも一気に減り、大幅なスコア改善ができるのです。

グリーンオンするまでのドライバーやウッドの飛距離を伸ばして1打分減らすのは至難の業ですが、3パッドしているパターの打数を2パッドに減らすほうが現実的ですよね。そういった意味もこめて、パターの1打を侮るなと言われているわけです。

他にも、ラウンドでスコアカードをつける際は、各ホールのスコアとパッド数を記入し、とにかく3パッドしないように意識するよう言われました。なかなか難しいものですが、パターが入るようになるとゴルフはさらに何倍も楽しくなることは確かです！

パターは教えるのも覚えるのも難しいクラブ

ドライバーやウッド、アイアンなどのクラブのグリップは円柱形の丸いフォルムですが、パターに限っては、四角いスクエア形や上下2ヶ所にグリップが分かれている形なども正式に認められています。

パターというのはそれほど繊細なタッチでストロークされるもので、個人に合うやりやすいと感じる形も千差万別、ひとりひとり感覚が違うものです。故に、ゴルフの中でも特にパターの打ち方は、人に教えたり覚えたりするのが難しいのです。

一般的に目安とされるパッティングは、ボールは左目の真下に置き、アドレスの前傾角度は70°、両腕を五角形にして肩でストロークするか、二等辺三角形にして手の感覚で打つかに分かれます。

グローブをせずに素手でパターを打つゴルファーが多いのも、感覚をしっかり掴むためです。こればかりは、いろいろ試して自分に合うスタイルを見つけていくしかありませんね。私も色んな方法を参考に、調子が悪くなったら改善を加える、という具合でやっています。

自宅でコツコツ練習して好スコアを目指そう

なかなか室内でゴルフクラブを素振りすることは難しいですが、パターは直線距離1メートルほどの床があれば練習できます。別にパターマットがなくても大丈夫です。畳やフローリング、絨毯でもOKです。

例えばフローリングは速いグリーンの練習に、絨毯は重いグリーンの練習に、畳は目に沿って真っ直ぐ打つ練習にそれぞれ適しています。カップの代わりには、紙コップを倒して口をゴールに見立てます。

ゴールをつくるのはあくまでゲーム感覚で楽しく練習をするためであり、まずは振り子のように、パッティングのストロークの振り幅とリズムの感覚を掴むことが先決です。1日10ストロークでも良いので、毎日続けることが大切です。

私もパターマットを広げっぱなしにして、気が向いた時にすぐ練習できるようにパターも一緒に置いています。コツコツと自宅練習を重ねると、右に打ち出す癖が直り、何よりパターの時に考えてしまったり緊張したりすることなく打てるようになりました。

まとめ

パターはスコアに直結しますし、パター練習は他のクラブのスイングにも良い影響があります。クラブと腕が一体になる感覚や集中力、打感や振り子の動きは全てスイングの基本に通じます。簡単にできてゲーム感覚で楽しめるパター練習で、ゴルフは難しいという概念を取り払い、楽しくより早くスコアアップできることでしょう！