ゴルフがやりたくなるWEBマガジン

ショートホールではあえて使わないという人もいますが、ほとんどのホールで第1打の前にティーを挿すと思います。ゴルフにおいては必須アイテムのティー。なんとなく挿していませんか？ティーの挿し方ひとつでスコアが変わるかもしれません。

基本はティーの高さを一定に保つこと

ティーの高さはとても重要です。ティーが高いか低いかによってボールの上がり方はもちろん方向性にも影響します。ロングティーの場合40～47ミリくらいが普通ですが、自分に合う高さは練習場で確認するしかありません。

大切なのはその高さを一定に保つことです。打つたびにティーの高さが変わってしまうようでは弾道が安定せず、ミスショットに直結します。すぐにティーに疑いの目を向ければいいのですが、コースでは体の動きを気にする人がほとんどで、灯台下暗しのままプレーを終えてしまいがちです。

一番カンタンなのは高さが変わらないティーを使うことでしょうか。ゴルフショップに行くと驚くほどいろんな種類のティーが売られています。その中でわりと目立っているのが段付きや置くタイプのティーです。店員さんに初心者であることを伝えれば、それらをすすめてくれることでしょう。

あえて難しい選択をせず、カンタンなアイテムを使うのもゴルフのテクニックです。打つ前に考えることがひとつ減ればスイングに集中できますよ。

挿す前にコース全体をよく見ること

練習場と違いコースではホールごとに見える景色が変わります。打ち下ろしや打ち上げだけでなく、池とバンカーの配置、フェアウェイのレイアウトもまったく違います。

なんとなくティーマーカーの真ん中に挿してしまうと、セーフティーに打てず、ボールを木の正面に飛ばしたり、最悪OBになってしまうこともあります。上手い人をよく観察すると、ホールごとに右や左に位置を変えて挿しているものですが、それはより安全に打てる条件を整えているわけで、コース全体をよく見ている証拠です。

真っ直ぐ飛ばすことを前提に、一番安全な場所はどこか？ゴルフ上達のためにはコースを見る力、結果を予想する力を養っていかなければなりません。ティーを挿す場所をしっかり考えることはコースマネジメントにおいて、とっても重要なステップといえます。

なるべく前に挿すのは大きな間違い

どうせ打つならなるべく遠くに飛ばしたいと思うものです。ルール上、ティーマーカーを結んだ線より後方であればOKですが、常に最前に挿していたりしませんか？

1センチでも前に置けば、その分飛距離を稼げるというのは確かに正しいかもしれませんが、ちゃんと打てるかどうかは腕次第です。

足りない腕をどう補うというと、実はティーを挿す場所でカバーすることができます。一見平坦に見えるティーグラウンドですが、微妙に傾斜が付いていることもあります。これをちゃんと確認するには一度ティーグラウンドから降りて、少し離れたところから見るしかありません。

もし前の方が左足下がりになっていれば、より平坦な後ろに挿して、姿勢を安定させることができます。プロや上級者はこういう作業を当たり前にやっています。範囲は限られているものの、打つ位置を自分で選べるのはティーグラウンドだけですので、コースに出たときに試してみてください。

まとめ

ティーアップはとても地味な作業ですが、そういった細かいことの積み重ねでスイングもスコアも変わっていきます。最初は余裕がないかもしれませんが、コースの雰囲気に慣れてきたら、なんとなく挿すから考えて挿すように変えていきましょう。