ゴルフがやりたくなるWEBマガジン

2016年06月20日 GOLF LIFE 初心者 マナー

芝も砂も打ったら直して当たり前。ゴルファーが自分でやるべき修復マナーとは?

 

あいさつや服装、プレーファーストなどゴルフにマナーはつきものですが、案外忘れがちなのがボールを打ったあとの修復作業です。

 

キャディ付きの場合はキャディさんがやってくれたりしますが、修復作業は自分でやるのが基本。誰かに頼りっきりではいけません。

 

セルフプレーのときは特に気をつけたいところです。

 

 

芝を削ってしまったら、ディボットに目土

 

コースを歩いていて、きれいなはずのフェアウェイが穴だらけでボコボコだったら嫌ですよね。

気分だけでなく、クラブヘッドで叩いてできた穴(ディボット)にボールがはまれば、非常に打ちづらく、ミスショットの原因にもなってしまいます。

 

わたしたちがプレーするコースの多くは野芝や高麗芝などのいわゆる日本芝のため、フェアウェイをクラブヘッドで叩くと、土とともに芝もバラバラに飛び散ってしまいます。

 

プレー中にダフったりして芝に穴を空けてしまったなら、砂で穴埋めしなければなりません。

この作業を目土といい、ボールを打ったプレーヤー自身が修復するのがマナー。

 

そのためにカートには目土袋が備えられており、中には砂とスコップが入っています。

周囲の芝と段差がつかないように穴に入れた砂を平らにならすのがポイントです。

 

逆に西洋芝(ベント芝など)できれいなターフが取れた場合は、切り取った芝を元の位置に戻してあげましょう。

これらの修復作業により、一度壊れた芝が再生しやすくなり、好コンディションを継続的に保てるのです。

 

 

バンカーに入ったら、砂もレーキも元通りに

 

当然、この状態では後続の組やプレーヤーに迷惑をかけてしまいます。

この荒れた砂をレーキでならすのがマナーで、なるべく元通りにすることが目標です。

 

レーキはバンカーのまわりに2~3本置いてあるので、入り口に一番近いレーキを手に持って、そのまま入っていくのが作業効率アップのコツです。

 

打って乱した砂がきれいになったら、自分が歩いてきたところもシューズ跡が残らないようにしっかりならし、レーキを置いてあった元の場所に戻せば作業終了。

修復に時間をかけてしまっては余計迷惑なので、一連の作業を体に覚えさせましょう。

 

 

グリーンに乗ったら、ボールのピッチマークを確認

 

グリーンにナイスオン!

と、ここまでくればあとはパターだけなので、ほっと一息つきたいところでしょう。

 

ところが、高く上がって落ちたボールはグリーンに大きな衝撃を加えています。

それが幾度も繰り返されれば、グリーン上はボール痕(ピッチマーク)でボコボコのはず。

スタート時間の遅い組や後半になると、クレーターだらけの月みたいになっているグリーンを一度は見たことがあると思います。

 

そこでグリーンフォークの登場です。

グリーンフォークの使い方はボール痕のまわりの芝を寄せ集めるようにして、元の状態に戻します。

 

芝を掘り起こしたり、強く引っかいたりしてはいけません。

芝にやさしく、愛情と感謝の気持ちを込めながら、手早く修復すること大切です。

 

グリーンはちょっとした凸凹でラインが大きく変わってしまうデリケートなものです。

自分自身と同伴者、そして後続の組のためにも美しいグリーンを保つよう、心がけましょう。

 

 

ホールアウトの前に、もう一度チェック

 

メンバー全員がカップインしたからといって、油断は禁物です。

まずはピンを真っ直ぐ立てることでしょうか。

 

急いでグリーンから出ていこうとするあまり、ピンがカップ底の穴に刺さらず、斜めに立ててしまうことがあります。

これでは後続の組がカップ位置を視認できません。

慌てず真っ直ぐ立ててから、立ち去りましょう。

 

グリーンまわりにクラブを置き忘れないことも確認してください。

通常、グリーンに近づくとパターはもちろん、ウェッジも1~2本持ち歩きます。

 

カップイン後、手にしているパターは大丈夫ですが、グリーン横にウェッジを置いたままカートに向かってしまう失態はありがちな話です。

クラブ以外では、ヘッドカバーやボールを拭く雑巾なども忘れやすいアイテムですね。

 

これを防止するには自分だけでなく、同伴者の行動や持ち物もチェックしてあげるのが一番。

これをメンバー全員で行えば、誰かうっかりしていても、ほかの誰かが気づいてくれるはずです。

 

 

まとめ

 

最後に言うまでもありませんが、タバコの吸い殻やゴミのポイ捨ては絶対NGです。

 

また、隣りのホールに打ち込んだボールはちゃんと拾いに行きましょう。

面倒だからといってそのまま放置すると、後続の組が自分のボールと見間違えてしまいます。

 

「君がきた時よりもいい状態にして、コースから立ち去れ」

 

球聖ボビー・ジョーンズから、世界でもっとも偉大なゴルフ・マーシャルと言われたピーター・ヘイの金言です。

みんなでマナーを守れば、気分よくプレーを楽しめます。

 

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