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2016年04月20日 golfee 練習方法

【ティーチングプロが教える】アプローチがきっと上達するゴルフ講座(その2)~1パット圏内に寄せるアプローチのテクニック~

 

こんにちは。倶楽部ゴルフジョイの礎 康之です。

 

前回のアプローチがきっと上達するゴルフ講座(その1)は、ご理解いただけましたでしょうか?

 

3つのキーワード

距離感を割り出す方程式

 

のお話でした。

まだお読みでない方は、ご一読ください。

 

「アプローチがきっと上達する講座」(その2)は、「寄せて2パット圏内」から、

 

1パット圏内の距離に寄せることを目指す

 

にステップアップしていきましょう。

1パット圏内とは、だいたい1ピン(旗の長さ)以内くらいを想定しています。


 

ちょっと復習になりますが、先日もコースレッスンでアプローチのレッスンをしてきました。Aさんという生徒さんは、アプローチの打ち方はお上手なのですが、距離感がつかめないお悩みを持っておられました。

 

拝見していると、Aさんは、落下地点は設定するのですが、打つ直前に、どうしても旗を見てしまっています。

「見る」というより、「凝視」という方が適切な表現かもしれません。

 

Aさんは、打つ直前に「凝視」した映像(旗までの距離)が頭に送りこまれ、瞬間的に距離感として認識されてしまったのだなぁ、と私は思いました。

Aさんには、次のアプローチの場面からは、落下地点までの距離を打つことに集中したもらったところ、抜群の距離感を出せるようになっていただきました。

 

この記事をお読みの方で、思い当たるところがありましたら、ご参考にしてください。

 

 

アプローチの弾道の「高さ」と「スピード」

 

弾道の高さ

打ち方や距離感のレッスンはよく耳にしますが、アプローチは「どんな弾道で飛んでいくか」を具体的に説明されている記事はあまりないようです。

今回のテーマ「1パット圏内に寄せる」アプローチをマスターするために、大変役立つ知識ですので、ぜひお役立てください。

 

まず、弾道の高さからお話していきましょう。

 

PWだと、1メートルにつき、10センチくらいの高さになるでしょう。

もちろん、ライの状況や、打ち方で変動しますが、適正な打ち方だと、ほぼそのようになります。

5メートルキャリーさせるなら、だいたい50センチの高さの放物線をイメージしてみてください。きっちり定規で測るわけにもいきませんから、目検討で、「だいたい」で結構です。

 

私がレッスンで、距離感が上手く出せない方を拝見していると、だいたい適正な高さよりも高過ぎる放物線をイメージして、上げようとしてしまってミスする場合が多いです。そのクラブで、出せうる適正な高さを知っておくことが肝心です。

PWを基準にして、SWだと、ちょっと高めの放物線を、7番アイアンだとほとんどヒザの高さよりは低い弾道になる、という具合です。

 

 

弾道のスピード

次に、アプローチショットで、球の飛んでいくスピードです。

 

こればかりは、時速何キロメートルというように表現することは難しいですね。

これも、私がレッスンで拝見していると、多くの方は、適正な弾道の速さよりも、ゆっくり、フワッと飛んでいく弾道をイメージしているようです。

 

もし、距離感が合わないと悩んでおられる方は、もっと勢いよく飛び出すイメージをしてみてください。根底に、オーバーが怖いというイメージがあるのではないでしょうか。

どうしても怖いようでしたら、落下地点を前述の「距離感を合わせる方程式」よりも手前に設定してみたらいかがでしょうか。恐怖感がかなり軽減できるでしょう。

 

アプローチショットの鉄則に、

「インパクトで緩まない」

 

があります。ダウンスイングから、スイング速度を弱めてしまうことです。

アプローチショットの正しい構え方と打ち方を習得すれば、「勢いよく」飛び出し、「意外と低い」放物線になるはずです。

 

 

仕草で柔らかさを出さない

 

アプローチショットでオーバーが怖い方は、見ていると必ず、仕草で弾道の柔らかさを出そうとしています。

よく「運ぶように打つ」という表現を耳にしますが、私は良くない表現だと思っています。

 

しっかりインパクトし、きちんと距離感を合わせて寄った結果を見れば「運んだように見えた」と表現すべきだと考えています。繰り返しますが、インパクトは、しっかり作るべきです。

 

 

ランニングアプローチが苦手?

 

レッスン本にも、「転がした方が寄せやすい」と書いてあるものです。私も賛成です。

しかし、なぜだか、「転がしは距離感が合わない」と言って、SWなどで上げるアプローチしかやらない方が多いようです。

私の生徒さんのたちに聴いてみたところ、大オーバーしてしまうから怖い、という答えがほとんどでした。

 

距離感合わせの方程式でお話したように、ランニングアプローチでは、7番~8番アイアンを使用する場合が多いですが、キャリー3にランが7のイメージになります。

落下地点は、なるべく手前のほうが心理的にラクなものです。キャリー5よりも、3のほうがラクだし、振り幅が小さくなり、正確にヒットできるからです。

だから、転がしが有利と言われているのです。

 

私がレッスンで拝見していると、ランニングが苦手なタイプは、アプローチのイメージの基準がPWやSWになっているようです。だから、振り幅も大きくなり、大オーバーしてしまう。ランニングの振り幅は、PWの半分以下でいいのです。

 

PWの振り幅のイメージで7番を打つと、当然大オーバーになってしまい、ランニングは距離感が合わないという思い込みになってしまうというのが原因のようです。

 

 

まとめ

アプローチショットが上手になるためには、「パットとの合わせ技」で考えてみるといいでしょう。

アプローチでピッタリ寄せなければ、と考えると、緊張が強過ぎ、1打の負担が大きくなり過ぎます。パターの練習をしっかりしておくことが必要です。

「まあ、アプローチでそこそこ寄れば、あとはパターで何とかできるし」という心境が、一番メンタル的に強く、ラクな気持ちでアプローチショットができ、「アプローチして1パット」の可能性が高まります。

 

 

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