ゴルフがやりたくなるWEBマガジン

コースデビューを控えている人、そしてまだ数回しかラウンド経験がない人にとって「こういうときはどうなの？」という疑問がいくつかあるはずです。急にその事態になっても知識さえあれば慌てずに対応することができますよね。そこで今回はゴルフ場でありがちな3つの緊急事態について、それぞれの対応方法を紹介します。

ラウンドの途中でトイレに行きたくなったら？

自然の中でプレーするゴルフにつきものなのがトイレ問題です。キャンプや花火大会でも事前にトイレの設置場所について調べたりしますよね。

ゴルフのコースラウンドは18ホール、昼食をはさんで約5～6時間という長丁場です。朝、クラブハウスからコースに出る前に済ませておくのはなんとなくわかると思います。家から出るときと同じようにトイレに立ち寄りましょう。ほとんどのクラブハウスには外からも中からも出入りできるトイレがありますので、うっかり忘れて歩きはじめてしまっても短時間で戻って済ますことができます。

問題はプレー中にトイレに行きたくなった場合です。コースには9ホールにつき2カ所くらいトイレが設置されています。いずれもティーグラウンドの近くにあるため、打つ前にパパッと済ませるようにしましょう。そのとき同伴者に「トイレ行ってきます」と一声かけることを忘れずに。一時的であっても行方不明はマナー違反です。

そして午前中よりも飲食後の午後の方がトイレに行きたくなるものです。ビールなどドリンクの飲み過ぎに注意しながら、ゴルフ場にも同伴者にも迷惑をかけないようにしましょう。

グリーンの横にクラブを忘れてしまったときは？

クラブ、ボール、ティーなどいろんな道具を使うゴルフはプレー中の忘れ物、落とし物が多いスポーツです。

ボールやティーは忘れるというより見つからないケースがほとんどかもしれません。これらは消耗品ですから長々と探そうとせず、予備を使うようにしましょう。

それ以外でよくあるのがグリーンの横にクラブを置きっぱなしにしてしまうこと。パターに集中するあまり、その前に使っていたウェッジの存在をつい忘れてしまいがちです。カップインして次のホールに移動し、再びグリーンに近づいたところで「あれ、クラブがない！」と気づくわけです。

はじめてこの事態に遭遇したときには「取りにもどらないと！」と思うかもしれません。しかし、コースを逆戻りすることは大変危険で打球事故などの原因になりかねません。他のクラブで代用するか、一時的に同伴者から借りるようにしましょう。

では置いてきてしまったクラブはどうなるのでしょうか？

後ろの組が気づくことがほとんどで、早ければ気づいた時点で声をかけてくれ、ティーグラウンドで待機しているときに戻ってきます。タイミングやプレーの進行により、数ホール消化したあとになるかもしれません。

こういう事態を防ぐには自分だけでなく同伴者全員で目を配ることです。グリーンを立ち去る前にみんなで忘れ物がないかどうか再チェックしましょう。

天候が悪化して雷鳴が聞こえてきたら？

プレー中に急に雨が降ってくることもあります。ゴルフはよほどの大雨でもない限り中断することはなく、やる気さえあればプレーを続行します。雨よりも注意したいのが雷で「ゴロゴロッ！」と音が聞こえたときは敏感に反応しなければなりません。

プロのトーナメントでも雷が鳴ったとき、落ちる可能性が少しでもあるときは即中断になります。一度コースに出れば、付近に逃げる建物が見当たらないのがゴルフ場です。また高い木が多く、他のスポーツに比べて落雷被害に遭遇する可能性も高くなります。

落雷の危険がある場合、コーススタッフからも警報やアナウンスが出されますが、まずは自分で自分の身を守るよう迅速に動きましょう。近くに避難小屋があればその中に、そのほかカートの中、深いバンカーの中など比較的安全な逃げ場を選ぶことが大切です。

またクラブは金属製なので、手に持っていること自体とても危険です。アクセサリーでさえ落雷の対象になるくらいですから取り扱いに注意してください。

まとめ

ゴルフはあらゆる場面において自己管理・自己責任で行うスポーツです。不測の事態に対する備えも自分の知識や経験から引き出さなければなりません。ただこれからゴルファーとして成長していこうという人は、わからないことは誰かに聞く姿勢を大切にしましょう。ノントラブルがグッドプレーヤーの証です。