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2016年06月21日 GOLF LIFE 練習方法

ナチュラルアンコックとは?これがヘッドスピードアップのカギ!!

 

ゴルフでは、飛距離を伸ばすにはヘッドスピードを速くすることが求められます。

では、ヘッドスピードを速くするにはどうしたらよいのでしょう?

 

力まかせにクラブを振り回したところで、大して飛ばないどころか、ブーメランのようなスライスになることは想像に難くありません。

逆にゆっくり振っているのに驚くほどボールを遠くに飛ばせる人もいます。不思議な話ですよね。

 

そこで登場するのが今回のキーワード、ナチュラルアンコック。

ナチュラルアンコックを理解して、飛ばし屋の解明に挑みましょう。

 

 

ナチュラルアンコックは減速率

 

ナチュラルアンコックとはスイング中における、グリップスピード(手もとの速度)の減速率を数値化したものです。

名前にアンコックと付くとおり、計測ポイントはコックをほどくタイミングになります。

 

グリップスピードの最大値:Vmax
コックをほどいたときのグリップスピード:V

とすれば

ナチュラルアンコック =(Vmax - V)/ Vmax[%]

になります。

 

実際にはプロゴルファーのナチュラルアンコックが30~40%くらい、アマチュアだと20~30%くらいの人が多いようです。

つまり、グリップスピードを最大値からいかに減速させるかが重要で、その減速率が大きいほど、ヘッドスピードが速くなり、飛距離も伸びるという理屈になります。

 

 

グリップの減速でヘッドを走らせる

 

ところで、なぜグリップスピードの減速率が大きいと、ヘッドスピードが速くなるのでしょうか。

 

これは釣竿のイメージがわかりやすいかもしれません。糸の先につけたおもりを遠くに投げるには、大きく振った釣竿を手もとでスナップさせる必要があります。投げる瞬間、手もとはほとんど止めているといってもいいでしょう。それにより、ビュンと釣竿の先端が急加速し、おもりが遠くに飛ぶわけです。

 

釣竿よりも硬くて重いゴルフクラブでこれと同じことをやると、手首や腕、肩を痛めてします。またフェイスコントロールも不自然になり、ボールが真っ直ぐ飛びません。

 

ゴルフのスイングの場合、手もとはテイクバックからフィニッシュまで体の回転に合わせて動き続けるとして、コックをほどくタイミングで減速率が最大になれば、その結果としてヘッドがビュンと走ることになります。

 

腕はゆっくり振っているのにヘッドがしっかり走っているという人はナチュラルアンコックがプロ並みの数値になっている可能性が高いのです。

 

 

ナチュラルアンコック向上は簡単!?

 

どうしてもナチュラルアンコックを向上したいのであれば、釣竿の例のように手もとをピタっと止めることで簡単にプロ並み以上の50%くらいまで出せます。

 

それでいて手首に負担をかけないようにするには、超がつくほどゆっくり、さらにハーフスイングでもするしかありません。結果、ナチュラルアンコックだけ向上しても、インパクトが弱く、飛距離も出ないため、現実的な方法とはいえないのです。

 

ちなみに手首を使わず、ほぼノーコックでフルスイングしてみると、ナチュラルアンコックは10~15%くらいまで落ち込みます。

 

だからといってボールは飛ばないかというとそうでもなく、ノーコックが持ち味のプロも活躍していることを考えれば、ナチュラルアンコックは意図して執着するような数値でもないといえるのでしょう。

 

 

結局、スイングは全体の動きが大切

 

チュラルアンコック以上に重要なのがコックをほどくタイミングです。

 

どんなにヘッドスピードが速くなったとしても、コックをほどくタイミングが遅ければ振り遅れになり、早ければヘッドで地面を叩くことになります。

 

タイミングが遅くても早くても飛距離は伸びないわけですが、意識したところでタイミングが合うかといえばそうでもないのがスイングの難しいところでもあり、面白いところだったりします。

 

結局、体全体の動きがしっかりできていなければ、タイミングも、ヘッドスピードも、ナチュラルアンコックも意味をなさないのかもしれません。

 

 

まとめ

ナチュラルアンコックからスイングをつくることはないと思いますが、女性やあまり力のないゴルファーが、飛距離を伸ばすためのヒントにはなりそうです。

 

小さな力で遠くに飛ばすためにも、練習時にちょっとだけ気に留めておきましょう。

 

 

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