前回、ゴルフスクールのフランチャイズオーナー(加盟店)についてお話しましたが、今回は、既存のゴルフスクールが「フランチャイズ本部(FC本部)になるメリット・デメリット」についてお話したいと思います。
既にゴルフスクールを運営されている皆さまは、ゴルフスクールとしての運営ノウハウを多数お持ちのことと思います。
そのノウハウを元手に、今後、店舗を増やしていこう!ブランディングを強化しよう!と検討されているスクールさんの参考にしていただければ幸いです。
※フランチャイズオーナー(加盟店)についてはコチラ
1.フランチャイズと自店舗展開(直営店)の違い
既にゴルフスクールとして営業ができているお店であれば、わざわざフランチャイズ(FC)展開せずに、直営の店舗を増やせば良いのでは?と思われる方も多いかと思います。
そもそも、フランチャイズチェーンと直営店の違いがよくわからない…という方もいらっしゃると思うので、まずは違いから簡単に見ていきましょう。
フランチャイズ(FC)とは、個人・法人がフランチャイズ本部企業(FC本部)と契約を結び、「加盟店」として店舗を増やして経営することを言います。
この場合、既存のゴルフスクールのみなさんは「FC本部」になることが多いかと思います。
FC本部は毎月加盟店からロイヤリティを支払ってもらう事で、毎月定額の収益を得ることができます。
現在、複数店舗を経営しているゴルフスクールさんは、全ての店舗を直営店として経営していることが多いのですが、近年ゴルフスクールのFC化が進んできており、フランチャイズ化はゴルフスクールのひとつのトレンドとなっています。
2.フランチャイズ本部としてのメリット
まずは一番のメリットは「イニシャル費用を負担することなく店舗拡大(ブランドの拡大)をすることができること」でしょう。
新しく店舗を増やそうとした場合、どうしてもイニシャル費用が大きな懸念材料になってしまうかと思いますが、一般的にはフランチャイズ展開にすることで、イニシャル費用は加盟店持ちになることが多い為、本部で抱えることなく店舗を増やすことが可能となります。
加盟店側も、開業費用を用意するだけでゴルフスクールを開業できることは大きなメリットとなるため、まさにwin-winの関係と言えるでしょう。
また、毎月決まったロイヤリティを受け取ることができるのもメリットのひとつです。
こちらも一般的なお話になりますが、加盟店はFC本部からノウハウをもらって営業する代わりに、毎月一定のロイヤリティを支払う契約になることが多い為、FC本部としてはブランドを拡大しながらロイヤリティを受け取ることができるのです!
3.フランチャイズ本部としてのデメリット
メリットの話とかぶってしまうところもあるのですが「ゴルフスクールのノウハウを外部に提供すること」がデメリットと受け取る企業もあるかと思います。
これまで蓄積した経営ノウハウに沿って経営していただく以上、外部に提供することは避けて通ることはできません。
しかし、このノウハウを提供することで、自社のブランドが拡大していき、店舗を増やすことが出来る…と考えたときに、メリットとみるか・デメリットとみるか、はゴルフスクールさんのご判断になるかと思います。
ただ、気を付けていただきたいのは、このノウハウは一度の研修で加盟店がすべて理解し、実行できるものではないということ。
やはりFC本部として定期的に店舗の様子を確認し、不足している事項や手が回っていないことなどを気にかけ、こまめに研修や教育をしていく必要があります。
「店舗を増やしてあとは加盟店にお任せ!」の状態になってしまうと、ノウハウがないからこそ加盟したのに…と不安が募ってしまうため、FC本部では加盟店のフォロー体制を整えていくことが望ましいのです。
4.ゴルフスクールのフランチャイズ本部としてのメリット
最後に、ゴルフスクールならではのメリットのお話を。
現在、多くのゴルフスクールで抱えている問題の一つに「プロが不足している問題」が挙げられます。
フランチャイズに加盟希望している方の中には「仲の良いプロと一緒にゴルフスクールを開業したいと思っている」という方もいらっしゃいますので、「店舗を増やしたいがプロの雇用が難しい」という課題を解決して新規店舗を増やすことができます。
もちろん、自社のスタイルに合ったレッスンを提供していただく必要がありますので「自社独自のプロ認定制度」を設けることで、スクールとしての経営基準を理解してもらいやすくなるでしょう。
まとめ
・自社ゴルフスクールを多店舗展開する際には、直営店舗の経営と、フランチャイズ加盟店を募集するパターンがある
・フランチャイズ化することで、イニシャル費用を抑えて店舗数を増やす(ブランディングを強化する)ことができる
・FC本部として必要なのは、加盟店のフォローアップ
・新規店舗オープンのためにネックになっていた課題も、オーナー希望者との商談内容によっては解決した状態で店舗数を伸ばすことが可能となる
現在、他業種でもゴルフスクールを開業したい!という方が増えております。
新規店舗オープンを検討しているゴルフスクールさんは、フランチャイズ化も検討してみてはいかがでしょうか?