2023年も1ヶ月が過ぎようとしておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
一時的に盛り上がりを見せていたゴルフ業界ですが、2022年まで徐々に行動制限が緩和されてきたことによりネガティブな影響を実感されているスクールさんも多いのではないでしょうか。
今回は、これからのゴルフスクールの集客方法を一緒に考えていきましょう、という回です。
1.ゴルフスクールが受けているネガティブな影響の要因
ゴルフ業界が一時的に盛り上がっていた要因のひとつが「海外渡航が出来なかったこと」と言われています。
今まで海外でゴルフを楽しんでいた方や海外旅行自体が好きな方たちが、浮いてしまった旅行費用をどこで使おう…?と考えたときに、国内でのラウンドやゴルフスクールで今までの課題を解決する方向に向いたのです。
また、ゴルフをやったことのない方たちの「やることもないからゴルフでもやってみようかな…」と考えるきっかけになった要因が
●1人でプレイできる
●ラウンド時には仲間とだけ一緒に楽しめる
感染リスクが少ないことだったと言われています。
しかし、行動制限が緩和されたことにより、久しぶりに元々の趣味が楽しめる!ということで、一時的にゴルフを楽しんでいた方も元の趣味に戻ってしまったのが2022年でした。
実際に、観光業界の調査データによると、アウトバウンド(海外へ旅行する人の数)が前年比600%を超え「海外旅行復活の年」と言われているようです。
インバウンドはアウトバウンド以上に増えているのですが、日本に訪れる旅行客は日本国内でラウンドすることはあっても、ゴルフスクールに通うことはまずないと思って間違いありませんので、ゴルフスクール関係の皆さんについてはインバウンドの数字は気にしなくて良いでしょう。
2.集客のポイントはターゲット
それでは、ネガティブ傾向になっている今、ゴルフスクールが集客のためにするべきことは何かを考えてみましょう。
必要なのは【ターゲットの設定を誤らないこと】と【ターゲットを明確に設定すること】とです。
まず、【ターゲットの設定を誤らないこと】です。
ターゲットを設定する際には、自社の強みを理解することが第一なのですが、情勢を意識することも大切なことのひとつです。
情勢が日々変化している中で、「自社の強みを変えずに提供すること」にこだわっていると、ユーザーの需要を満たすことが難しくなってしまいます。
例えるならば、焼肉屋さんが、おなかがいっぱいな人に「うちのお肉はおいしいですよ!」とアピールしているようなものです。今は必要ないよ…充分間に合ってますよ…というサービスをアピールしても集客には繋がりませんよね。
おなかがいっぱいな人に向けて焼肉屋をPRしたいならば、おいしいお肉の提供はそのままに「カフェ利用も可能です」とおいしいコーヒーを提供する新サービスを用意するのはいかがでしょうか。おなかいっぱいだけどお茶位なら…と立ち寄ってくれるかもしれません。
一度来店していただき「このお店好きだな」と思っていただければ、次回の来店に繋がります。
ゴルフスクールに置き換えると、どうなるのか…?それは、【ターゲットを明確に設定すること】が必要となってきます。
一般的に「ペルソナ設定」という事が多い作業ですね。
サービスを先に考えてしまうと、ターゲットがいないじゃん!なんてことが多発しますので、まずはターゲット設定が必要です。
そして、ターゲットは具体的に細かく細かく設定していくことで、「こんな人、実在するの?」という矛盾に気づくことも出来るため、自社が提供したいサービスとの矛盾を客観的に理解することが可能になります。
3.これからゴルフスクールがターゲットにするペルソナ設定
それでは、実際に今後のターゲットをどうするのか?を考えていきましょう。
新しくターゲットを設定してみたところで、ターゲットに合わせた急なサービス変更では、現場(お客様対応をするプロ)が戸惑ってしまう可能性があります。
そのため、今までターゲットにしていたゴルフスクールを探している方を参考に、今後広げていけるターゲットがいないのか?を考えてみます。
今までターゲットにしていた方はこんな感じでしょうか。
1.ゴルフを始めてみたいけど、何から始めたら良いかわからない方
2.何度か打ちっぱなしに行ったり、動画を見ながら独自で練習してみたが、正しい練習方法が分からない方(まだゴルフが楽しくない方)
3.ゴルフにハマっているが、自分の練習方法では伸び悩んでいる方
4.過去にゴルフをやっていたものの長期間ゴルフから離れていて、久しぶりに再会したいと思っている方
5.ゴルフ仲間が減ってしまったので、新しくゴルフ仲間を増やしたい方
さて、この中でターゲットにできそうな方は何番でしょうか?
現状提供しているサービスとの兼ね合いもありますが、一般的な回答をお出ししますね。
1.ゴルフを始めてみたいけど、何から始めたら良いかわからない方
→昨年までに刈り取りきっている可能性大。
2.何度か打ちっぱなしに行ったり、動画を見ながら独自で練習してみたが、正しい練習方法が分からない方(まだゴルフが楽しくない方)
→昨年までにゴルフを始めてみた方の中で一部いる可能性あり。ただ、元の趣味に戻っている方が多い印象。
3.ゴルフにハマっているが、自分の練習方法では伸び悩んでいる方
→ターゲットになる可能性大!行動制限がある期間中にゴルフを始めてみたところ、ゴルフにハマったが…という方が増えた印象。自分に合った練習方法が明確ではないため、ゴルフスクールの出番です!
4.過去にゴルフをやっていたものの、長期間ゴルフから離れていて、久しぶりに再開したいと思っている方
→増減がない印象。引き続き現状のサービス提供で集客をしても良さそう。
5.ゴルフ仲間が減ってしまったので、新しくゴルフ仲間を増やしたい方
→これまでは該当するのが高齢層が多かったが、「コロナ期間中に仲間と一緒にゴルフを始めてみたところ、自分だけがゴルフにハマってしまったため、仲間を増やしたい」という若年層が増えた印象!ターゲットとして期待大!
いかがでしょうか?
前述したとおり、各ゴルフスクール毎に得意なサービスや、提供することが難しいサービスなどもあるかと思いますが、自社で設定できそうなターゲットを見つけてぜひ新しいサービス提供や既存サービスの見直しをしてみるヒントにしていただけると嬉しいです。
まとめ
・ターゲットの設定は情勢に合わせて変化させてみよう
・新しいサービスを展開する際にはまず「ターゲット設定」をしよう
・無理したサービス設定はNG。新しいターゲット設定と自社の得意なサービスのバランスを大事にしましょう!
ターゲット設定や、既存サービスの見直し・新しいサービスの設定についての相談は無料にて受け付けております。
ゴルフスクールガイドの問い合わせページよりお気軽にご相談くださいね。