間もなく年度末…物件の移動が増える時期ですね。
一般家庭の引っ越し繁忙期は3~4月が多いのはイメージがしやすいですが、オフィス移転が多いのも実は3月と言われています。
決算期をタイミングとして考えている企業が多い為、1~3月・9~10月が多くなるようです。
特に1~3月については不動産屋の最大の繁忙期ということで、条件交渉が難しく熟考して物件選びをすることができないため、慌てて決定した結果、思っていた店舗営業ができなくなってしまった…なんてこともあるようです。
今回は、理想の店舗が契約できるよう・なるべく費用を抑えてスムーズに新規店舗をオープンできるようなお話ができたらな、と考えています。
1.新規店舗を探す方法
店舗情報を得る方法は、まず不動産屋に紹介をしてもらうのが王道です。
しかし、まっさらな状態の店舗をゴルフスクール仕様にするのはとても費用がかかるため、第二の方法で「居ぬき物件を探す」方法が挙げられます。
ゴルフライフでも物件紹介を行っていますが、やはり売る側・買う側どちらも「居ぬきで探したい」というスクールさんが多いのです。
最近では、
「手狭になってきたら、広い店舗に移転しようと思っている」
「マンツーマンのレッスンにしたいから、小型店舗に移転したい」
という希望も増えてきているため、今の店舗を返却しようかな…と思った際には不動産屋に相談する前に一度、ゴルフスクールの需要を調査していただきたいのです。
2.居ぬき物件を探すときの注意点
居ぬきでの店舗探しについて、「売却したい側」「購入したい側」双方に注意していただきたい点があります。
■売却したい場合
解約申込をする前に居ぬき需要を調査しましょう。
解約申込をした後に居ぬき先を探そうとすると、不動産屋との契約違反になってしまう可能性があったり、何より期日までに探さなければならず結局「焦って失敗」という結果に繋がりかねません。
ここで更に注意していただきたいのは、期日は「退去日」ではなく、最終決定日(判断する日)であること、です。
例えば、3か月前に解約申込をした場合、3か月で譲渡先を探せば大丈夫!と思ってはいけません。
3か月後の退去日までに原状回復工事をしなければならないため、原状回復にどのくらいの期間を要するか、工事会社と調整する必要があります。
その際に「2週間必要です」と言われた場合、どんなに遅くても3週間前に工事会社に原状回復工事の申込を完了させなければなりません。(工事会社も作業開始日の前に様々な手配が必要なため)
ということは、どんなに長くても2か月で譲渡先を探さなければならないですよね。
譲渡先も、社内での検討時間や、不動産屋との契約内容確認などが必要になりますので、新しい譲渡先のスクールを探すためには実質1か月しかないと考えた方が良いでしょう。
…と、考えてみると、1か月でバタバタと話をすることは現実的ではないため、やはり居ぬきでの譲渡先を探すためには、【不動産屋へ解約申込みする前に】が重要ポイントになりますね。
■購入する場合
居ぬき店舗を購入する場合は、新規店舗を契約するときと同じ点に気を付けるべき点に加えて「会員の譲渡の有無」を注意していただきたいと考えます。
ゴルフライフへの問い合わせでも「会員をそのまま引き継げる状態を希望している」という相談が多いのですが、重要なのは「会員の需要を理解すること」です。
スクールを運営する上で会員数はとても大切ではありますが、自社で運営したいゴルフスクールのスタイルと、既存会員の需要が合致しているのか?を把握せずに、ただ「会員がいる状態で購入した方が集客する手間が省ける」という印象で営業をスタートしてしまうと、
既存会員からすると「求めていたレッスンと違う」「料金が大幅に変わってしまった」と不満につながり、結局大半の会員が退会してしまう…なんて可能性もあります。
そのため、会員の引継ぎを希望されているのであれば、売却希望のゴルフスクールのスタイルをしっかり理解した上で、自社のスタイルでも既存会員の方たちに満足していただけるのか?と、【会員優先】で検討することを大切にしていただきたいと考えています。
まとめ
・新規店舗の物件探しは、まず居ぬき物件の調査を始めましょう。
・売却時には、まず「居ぬきの需要」を調査してください。
・あくまでもゴルフスクールの運営には会員が必要。会員優先の居ぬき契約を検討しましょう。
これからの時期で新規店舗の計画を立てているスクールさんがいらっしゃいましたら、一度ご相談くださいね。
現在、購入希望のスクールさんから多くご相談いただいておりますので、売却希望のスクールさんは今がチャンスです…!