「データ」と聞くとどうしても「デジタル」の世界を意識してしまい、苦手意識を感じるかたもいらっしゃるかと思います。
しかし、今回は「データ」と言っても「デジタル」「数字」ではなく
「ゴルフスクールで必要とする情報すべて」
を指したお話です。
なんとなく~の雰囲気や、今までの【感】で経営しているスクールさんには一度意識していただきたい「ゴルフスクール経営で必要なデータとは?」という内容になっています。
1.顧客データ、どこまで把握していますか?
「顧客データ」と聞くと、会員データを思い浮かべる方が多いかと思いますが、会員データに加えて「会員にならなかった方のデータ」も合わせて【顧客データ】としていただきたいのです。
お名前・連絡先・年齢・ゴルフ歴などはもちろん大切ですが、これは必要最低限な情報で、【顧客データ】として必要なのは「その方との会話した履歴」だったりするのです。
会員さんであれば、会員さん毎のカルテを作成し、どのような悩みを持っているか・何を目標にしているか…など、実際のレッスンの中でどのような話をしたのか?をしっかりチェックをしていることと思いますが、
体験レッスンのあと、入会に至らなかった場合は、その履歴を残していない…ということはありませんか?
≪入会しなかった=会員ではない=今後の運営に必要ない≫
と連想してしまう気持ちはわかるのですが、実は入会に至らなかった方たちのデータが今後会員を増やしていくために必要な情報を持っている場合があるのです。
会員データを取っていく際には、会員/非会員問わず、自社(ゴルフスクール)にどのような興味を持ってくれたのか?までチェックすることをおススメしています。
2.非会員のデータの活用法
それでは、具体的に「入会しなかった方のデータ」をどのように活用するのかを考えてみましょう。
一番活用しやすいのは【入会に至らなかった理由】の活用です。
「入会金が高い」という理由が多い⇒入会金の見直しをしてみる。
「利用できる時間が短い」という理由が多い⇒利用時間別のプランの見直しをしてみる。
「店舗内の施設が充実していない」という理由が多い⇒施設内の設備を見直してみる。
もしかすると「ホームページで見た写真とイメージが違った」という方もいるかもしれません。その場合は、ホームページに掲載している画像が背伸びしすぎていないか?魅力を正確に伝えられているか?と、ホームページの内容についての見直しをしてみると良いでしょう。
今後のスクール運営で改善すべき点を教えてくれるのは、実は「入会に至らなかった理由」が一番だったりするので、もし「入会しません」「そうですか、それではまた気が向いたら…」とそのままスルーしてしまっているようでしたら、一度入会案内のフローを見直してみることをおススメいたします!
そして、入会に繋がらなかった理由は聞き流すのではなく、しっかりとストックしておいてください。
「たぶん…」と雰囲気でスクールの改善点を探るよりも「入会に至らなかった理由の蓄積データ」を元に具体的な改善点を見出す方が、効率的ではないでしょうか。
そして、入会に繋がらなかった理由だけではなく、
どのくらいの年齢層の方が多いのか
ゴルフ歴がどのくらいの方が多いのか
など、属性別に集計しておくことで、今後の予測をたてることも可能になるため、「入会しなかったからおしまい!」にしてしまうのではなく、今自分のゴルフスクールが期待されていることは何か…導き出すためのヒントにしていただければと思います。
まとめ
・ゴルフスクールに必要な【データ】は【数字】だけではない
・会員/非会員は関係なく、自社に興味を持ってくださった方の情報をしっかり管理しよう
・自社の改善点は、来店してくださった方に聞くのが確実です。しっかりとまとめて今後の運営に役立てましょう。
体験レッスンの数はある程度確保できているのに、入会に繋がらない…とお困りのスクールさんは、ぜひ一度「入会に至らなかった理由」を【データ】としてチェックしてみてくださいね。
実が、原因が今まで気づいてなかった・後回しにしていた…など、気づきがあるかもしれません…!