「お客様はどんなことを考えているんだろう」
「何を言ったらお客様は入会したくなるんだろう」
などなど、スクール経営者であればだれでも思ったことがあるのではないでしょうか。
そこで、ゴルフスクール運営を行っている方に向けて、接客に使えるマーケティングの行動心理学をご紹介します!
きっとお客様の心を掴み、スクール入会へと導くことができるでしょう。
1.ハロー効果
ハロー効果とは「ある印象的な特徴だけで全体の印象が決まる」というハイリスク・ハイリターンなもの。
たとえば、受付の対応がバツグンに良かったことでスクール全体に対して良い印象を持ったり、インストラクターの案内ミスにでスクール全体を悪く評価してしまうといったことが起きます。
なにかひとつでも「とびきりのサービス」を提供できるよう、スクールの自慢できる特徴を作るのがオススメです!
2.ピグマリオン効果
褒めて伸ばす、という言葉を聞いたことはありませんか?実はこれ、心理学的にも正解なのです。
人には「期待されると、それだけの成果を出す」といった傾向があり、これをピグマリオン効果と呼びます。
「君はできる」と言われていた人ほど伸びるというのは、実は本当だったのです。
スクールでも厳しく指導するのではなく、いいところを褒めて伸ばしたほうがいいでしょう。
褒めることでお客様もやる気を出してくれますよ!
3.プラシーボ効果
「気持ちの問題だよ」とよく言いますが、思い込みによって本来起こりえないはずの効果がでることを「プラシーボ効果」といいます。
効果のない薬を飲むことで病気が治る、といった例は本当にあって、プラシーボ効果はあらゆる業界で利用されています。
ダイエットコーチが「太ると思って食べたら太る、太らないと思って食べれば太らない」などと指導することもあるほど!
そのため、ゴルフの指導をするときも「できると思えばできるよ」「絶対打てるから大丈夫!」などと励ますようにしましょう。
あるいは道具を活用して、「このクラブは初心者の人でも打ちやすいクラブだよ」と渡すのもオススメです!
4.マジカルナンバー7±2
人間が短時間で認識できる数は7つ(個人差により±2つ)まで、という法則です。
たくさん伝えたいことがある場合はこの「7±2」という数を意識して、5~9つまでに収めるようにしましょう。
たとえば、体験レッスン後のクロージングの際にも、スクールの特徴やメリットをひたすら羅列するのではなく、できれば5つ、多くても9つ程度に絞って伝えるのが理想的です!
5.決定回避の法則
これも「マジカルナンバー7±2」に通じることですが「選択肢が多すぎると選択できなくなる」という決定回避の法則があります。
たくさんの選択肢を前に迷ってしまい、思考を放棄してしまうのです。
「入会するかどうか」の判断を迫るとき、お客様に「迷わせない」ようにしましょう。
簡単に選べるように、スクールのプランも作りすぎない方が安全です。
6.松竹梅の法則
そこで活用したいのが、この「松竹梅の法則」!
3種類の選択肢があった場合、人は「真ん中」を選択してしまうという法則です。
たとえば、スクールのプランで5000円、8000円、10000円のものを用意すると、8000円のコースが一番選ばれやすくなります。
いちばん選んでほしいプランを真ん中にして提案するといいでしょう。
7.マッチングリスク意識
たとえば、入会前に「入会しても、スクールの雰囲気になじめず通わなくなってしまったらどうしよう」という不安を感じるお客様もいらっしゃいますよね。
これが「マッチングリスク意識」です。
このマッチングリスク意識をぬぐうためには、お客様の不安を解消することが大切です。
体験レッスンや入会のご案内の際に、「なにか不安なことはありませんか?」などと聞いて、親身に接客するといいでしょう。
また、入会後に楽しく通っているお客様の例を紹介するのも効果的です!
8.返報性の原理
人から何かを与えられると「お返しをしなければならない」と感じる原理です。
たとえば、職場の人から何度も手土産をいただいていたら、「自分もたまには何かお返ししなくちゃ」と感じますよね。
無料で体験レッスンを受けると勧誘を断りづらくなります。
あるいは安い金額で体験レッスンを受けられるようにして、しっかりと接客をして満足度を高めましょう。
お客様は「こんなに丁寧にサポートしてもらったのに、入会しないのも悪いなあ」と感じる可能性が高くなりますよ!
9.親近効果
「終わりよければすべてよし」と言うように、最後の印象はとても大切です。
最後に受けた印象が記憶に残りやすいことを「親近効果」と呼びます。
これは「初めが肝心」とする「初頭効果」の反対であり、今後の印象を大きく左右するポイントにもなります。
体験レッスンの最後やお見送りの瞬間など、お客様に良い印象を持ってもらえるようとびきりの笑顔で接客しましょう!
10.確証バイアス
一度イメージを持ってしまうと、なかなかそのイメージを変えられないものです。
このように、新しい情報が入ってきても先入観を持ってみてしまい、印象が変わらない傾向を「確証バイアス」と呼びます。
たとえば、スクールの入り口で「清潔感がない」「安っぽい」などと思われてしまうと、あとでどんなサービスを提供しても「清潔感のなさ」や「安っぽさ」だけに目が向くようになってしまいます。
お客様の入店時こそ最大の勝負!と思って、環境整備や接客方法まで気を遣いましょう。
あとがき
このマーケティング心理学は、接客だけでなくWebサイト運営にも活用できますよ。
もしWebサイトの改善などをご検討でしたら、ぜひお気軽にゴルフライフへご相談くださいね!